体重計で肥満を管理する

体重計で体重を管理する

体重計
さて、ここまで読んで、「すわ、体重計とはおさらば、捨ててしまえ!」と思っているあなた、ちょっと待って!イージーウェイにも体重計の出番はあるのです。

肥満は年を取るのに似ています。鏡に映った今日の自分は昨日の自分とまったく同じに見えますが、十年前の写真を見て初めて、老いた自分に驚くのです。そこでもれる言葉は「わあ、なんて私は老けたんだろう」ではなく「なんて私は若かったんだろう」(こう言ったところで、それは単なる気安めにすぎませんが)。

老いのプロセスが少しずつしか進まないのは、私たちにショックを与えまいとする母なる自然の親切心なのかもしれません。肥満も毎日少しずつ進行します。もしある朝突然、十キロ太っておなかの周りにゴムタイヤのような脂肪がついていたらショックですし、そんなことになったら、それは単なる肥満ではなく、もはや病気です。

しかし実際には肥満は少しずつ進行するものだから、ショックを感じることもなく、心も徐々にその状態を受け入れ、完全に肥満体になった頃にはすっかりその容姿に慣れてしまっているのです。そして、この肥満のプロセスを逆戻りさせるのもゆっくりとしかできません。体の調子も体重も鏡に映る姿も、今日の自分は昨日の自分と何ら変わりなく思えるでしょう。

あなたは理想体重を設定する必要はない

しかし、この「スローテンポ」もイージーウェイのいい所なのです。常識的に考えてみてください。もしイージーウェイと同じ効果を一晩で実現できる減量法があるとしたら、副作用があるか、極めて不健康な方法であるか、たいへんな我慢が必要であるか、常にお腹を空かしていなければいけないかのどれかでしょう。これでは簡単な減量法とは言えません。イージーウェイでは、「スローテンポ」であることが、簡単に、しかも楽しくやせられる秘訣なのです。

しかしこれには裏があります。「スローテンポ」ゆえに、自分が手にしている成果になかなか気付かず、途中でプログラムへの信頼が薄れてしまう恐れがあるのです。例えば、二年前の私は一階上まで階段を上がるだけでも息が切れていましたが、今では二キロのジョギングの後、ジムで三〇分トレーニングするのも平気です。でも当時の不健康な体に戻ることはできませんから、その成果を直接比較することはできません。一か月毎に写真を撮っておけばよかったのかもしれませんが、それも面倒くさいですよね。

そこで体重計の出番です。定期的に体重を記録するのはたいした手間ではないでしょう。毎回体重計にのるたびに体重が減っているのが分かるのは嬉しいものです。そして体重の変遷を知ることは、さらなるやる気につながります。

イージーウェイを始めてから何キロやせたかを知れば、このプログラムも楽しくなり、やるも出ます。また記録を付ければプログラムの効果がはっきり確認できますし、あなたの勝利の証しにもなります。私も六か月で十四キロという成果を記した記録表を今でも大切に残しています。